土間屋は儲かるのか?年収・独立・経費まで“本音”で解説

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土間屋は「職人のなかでも稼げる」と語られることが多く、求人票やネット掲示板でもその言葉が目立ちます。では、なぜ土間屋が他の職種より「儲かる」と言われているのでしょうか。その背景には、仕事の単価と作業の特殊性があります。土間工事は一度打設が始まれば途中で止められず、施工品質が建物の基盤に直結するため、高度な技術と責任が求められます。つまり、誰にでもできる仕事ではないため、経験を重ねた職人は現場から常に求められ、高い報酬で呼ばれることになるのです。また、コンクリートの打設作業は天候に左右されやすく、工程が厳密に管理されるため、短期間で集中して稼げる案件が多いのも特徴です。加えて、職人不足の影響で日給の上昇が続いており、「儲かる職種」というイメージをさらに後押ししています。




実際の収入はどう決まるのか?

「土間屋は稼げる」と聞いて飛び込んだものの、思っていたほど収入が伸びない——そんな声も少なくありません。実は、収入の多寡を決めるのは「職種」そのものよりも、働き方と雇用条件にあります。まず注目すべきは、日給制か出来高制かという点。日給制の場合、毎日の稼働で安定した収入が得られる一方、雨天中止や資材不足による待機時間が続けば、その分収入は減ってしまいます。一方、出来高制では一現場あたりの作業完了に対して報酬が支払われるため、手早く確実に仕事ができるベテランほど効率よく稼げますが、未経験者には厳しい面もあります。


また、収入の変動要因として「現場の数」と「距離」も見逃せません。多くの現場を回せる人は稼げますが、遠方の現場ばかりでは移動時間と交通費がかさみ、実質的な手取りは減ってしまうことも。さらに、日給の高さだけを見て仕事を選ぶと、就業時間の長さや手当の有無などで「思ったより稼げない」という事態に陥ることもあります。重要なのは、提示された条件の裏側にある現実を読み解く目を持つこと。そのうえで、自分に合った働き方を見つけていくことが、収入を最大化する第一歩です。




独立して成功する職人の共通点

土間屋として一定の経験を積んだ後、多くの人が一度は考えるのが「独立」の道です。確かに、元請けとの直接契約ができるようになれば、1現場あたりの利益は格段に上がります。しかし、全員が独立して成功するわけではありません。そこには、単なる技術力以上の「共通点」があります。


まず第一に、人脈づくりの巧さ。仕事は人が運んできます。現場での信頼、他業者との連携、元請けとの誠実なやりとり——こうした積み重ねが次の案件に繋がります。次に重要なのが、段取り力。人を使う立場になるということは、自分の仕事だけでなく、全体の工程と品質、そして安全を同時に見なくてはなりません。材料の手配、車両の確保、現場の空気づくり。技術があっても、この部分が疎かになると信頼は簡単に崩れます。


そしてもう一つが、「無理をしない判断力」です。利益を優先しすぎて手が回らない案件を受けると、納期遅延やトラブルの原因になり、それまで築いた信用を失うことになります。独立して稼げる人ほど、受ける仕事を厳選し、無理のない体制をつくる冷静さを持っています。「儲かる」という結果の裏には、誠実さと計画性という目に見えにくい土台があるのです。




意外と見落としがちな経費とリスク

「独立して稼ぎたい」と考える人が見落としがちなのが、経費とリスクの存在です。たとえば、道具ひとつ取っても、ハンドミキサー、レベル、コテ類、高圧洗浄機など、プロとして通用する装備を揃えるには数十万円の初期投資が必要です。さらに、作業車や軽トラの購入・維持費、ガソリン代、駐車場代もかかります。加えて、個人事業主となると国民健康保険や年金、損害保険なども自己負担。これらが毎月の固定コストとして重くのしかかります。


それだけではありません。繁忙期には複数の現場が同時に動きますが、閑散期にはまったく仕事がない月も出てきます。収入の波に備えるには、数ヶ月分の生活費を見込んだ資金繰りの計画が不可欠です。さらに、怪我をした場合のリスクも深刻です。労災保険の適用範囲外となる個人事業者は、万が一に備えた傷害保険や所得補償保険への加入が現実的な対策となります。


「儲かる」と言われるのは、あくまでリスクを見越し、計画的に経費を管理しながら、継続的に仕事を確保できる体制があってこそ。収入の高さだけに目を奪われず、その裏にある支出と不確実性にもしっかり目を向けることが、持続可能な「稼げる職人」への第一歩です。




「稼げる職人」になるための行動習慣

土間屋として収入を安定的に伸ばすためには、技術力だけでなく、日々の行動にこそ差が出ます。たとえば、朝一番に現場に入って道具を整え、作業前に段取りを確認する——それだけで周囲からの信頼は大きく変わります。また、作業後に周囲の清掃や後片付けまで丁寧に行う姿勢は、「次もこの人に来てほしい」という評価に直結します。


加えて、コミュニケーションも重要な武器です。無口で頑固な職人像は過去のもの。今は「聞かれたことに的確に答える」「挨拶ができる」「連絡をまめに返す」といった当たり前のことを着実に積み重ねることで、次の現場が自然と舞い込んできます。現場では他業者との連携も多いため、「気が利く」「空気が読める」人間は重宝され、結果的に収入にも反映されます。


また、技術の研鑽も欠かせません。新しい材料や施工法に触れる姿勢、資格取得に取り組む意志は、見えないところで信頼を育てます。「現場での評価=収入」である世界では、目立たない努力こそが最終的な差になるのです。最も稼いでいる職人たちは、例外なくこうした基本動作を徹底しています。

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学びながら稼げる環境を選ぼう

未経験からでも、誠実に働き続ければ「稼げる土間屋」になる道は十分に開かれています。ただし、その道を効率よく進むには、最初に選ぶ職場の環境が非常に大きな鍵を握ります。教えることに慣れた職長がいて、質問しやすい空気がある現場。資格取得や技術研修に前向きな会社。そうした環境を選ぶことが、未来の可能性を広げる基盤になります。


また、最近は「まず現場を見てから判断したい」という人のために、見学や1日体験を用意している会社も増えています。働き方や雰囲気を肌で感じられるこの仕組みを使えば、「思っていたのと違った」と後悔するリスクも減らせるはずです。


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